奄美大島沖での大規模な石油流出事故について調べてみた

SURF

1月6日の夜にイランのタンカー(SANCHI)と中国の貨物船が長江河口沖300キロのところで衝突事故を起こし、16日に奄美大島の西300キロ沖で沈没した事故について

海で遊ばせてもらっている1人のサーファーとして気になったので、色々調べてみました。

 

今回の衝突事故で、史上最悪とも言える大量の形質原油コンデンセートが海に流出し、英国の海洋研究所の予測では

1ヶ月後には九州の太平洋側付近まで

2ヶ月後には関東沖付近

3ヶ月後には東北沖まで、流出したコンデンセートが流れ着くとの予測をしています。こちらが予測を公開しているサイト

一方で、中国の研究グループは、日本沿岸まで流れつかないとの予測をしています。

全く対極的な2つの情報があり、どちらが本当に正しいのかはわかりません。

データや予測が一致しないということは、確実性に欠ける情報であり、簡単に言えばこの先どうなるかわからないという事ではないでしょうか?


とりあえず流出したコンデンセートってなに?

まずは流出したコンデンセートという原油がどの様な性質を持ったものなのか、全く知らないので調べてみることにしました。

コンデンセート(英語: condensate)は凝縮物の意味で、化学プラント等では一般的に熱水(蒸気が凝縮した物)を指す。

コンデンセートは、天然ガスの採収にあたり地表において凝縮分離した軽質液状炭化水素である[1]。天然ガスコンデンセート (natural-gas condensate) やコンデンセート油 (condensate oil) ともいう。液化天然ガスは常温常圧で気体である物質を−162℃以下まで冷却して凝縮させたものであるのに対して、コンデンセートは常温常圧で液体である。

Wikipediaより引用

要するにコンデンセートとは天然ガスの採取で出来る炭化水素のよう。我々の身近な物で言えばガソリンなどになる原料の様なもののようです。

 

比重は1より小さいため、水に浮き、においはガソリン臭、石油臭など、独特な臭いを放つそうです。

 

毒性として、炭化水素の蒸気を吸引したり飲んだりすると、中毒症状を起こし、致死性の心室性不整脈や神経症状、誤嚥性肺炎などを引き起こすそうです。

 

もし本当に日本のほぼ全海域まで流れてくると思うと、我々サーファーの遊び場を失う事はもちろん、海洋生物の生態系も非常に心配です。

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実際にどの様な取り組みがされているのか

こちらもWikipediaからの情報ですが、

当該事故により幅 13キロメートル (7.0 nmi) 長さ 11キロメートル (5.9 nmi) の油膜が海洋表面に形成されており、風に流されて日本の方向に向かっているが、流出物の周りを船で取り囲んでこれ以上広がらないようにする取り組みが既に始まっている。

Wikipediaより引用

この様な情報があり、被害の拡大を防ぐ取り組みが既に始まっているようです。

 

流出したコンデンセートは揮発性が高いが毒性があるので、事故現場周辺の海域の環境は心配です。

 

沈没したタンカーには、コンデンセートの他に、2,000トンもの重油が残されたままとの見積もりがあるそうで、僕個人の素人的考えですが、やはり沈んだ船体を引き上げなければ流出は止まらないのでは?

被害がどこまで及ぶかは実際には予測不能?

色々調べてみたが、被害がどこまで及ぶのか、色々な憶測がされており、はっきりとした答えが見当たらなかったのですが、Yahoo!ニュースの記事で、すごくわかりやすい記事がありました。

今回の事故は流出量は多いのですが、日本列島から距離がある上に、揮発性のコンデンセートが一月以上海水中にとどまる確率は低いため、本州沿岸まで到達するころには濃度は相当低くなっているでしょう。

Yahoo!ニュースより引用

上記のYahoo!ニュースの記事であるように、問題は流出したコンデンセートの量よりも濃度であり、濃度が薄ければ薄いほど、影響は少ないようです。

 

今回の被害が短期的で、なおかつ海の生態系、海の環境が大きく被害を受けない事を願うと同時に、海を愛するサーファーとしてこの事件に今後も注目していきたいですね。